はじめに
フロアコーティングを検討するにあたり、まず悩むのがその種類の多さ。
各施工業者によって商品名や説明もマチマチなのでそもそも比較するのが難しいのがこのコーティング業界の良くないところですね。(業者によってはそれが都合の良い場合もありますが、それはまた後日詳しく書きます)
そんな非常に分かりづらいフロアコーティングをこのコラムでごく簡単にわかりやすくお伝えしていこうと思います!
UVコートとガラスコートの違い
フロアコーティングを検討中のほとんどの方はこの2種類、UVコーティングとガラスコーティングのどちらを施工しようか悩まれると思います。
UVコーティング、ガラスコーティングともに高耐久(20〜30年)の商品となります。
ここを特に注意していただきたいのですが、実は同じ耐久年数のフロアコーティングでも20年後、30年後の見た目は大きく変わってくることをみなさんご存知でしたか?
まず確認していただきたいのは、フロアコーティングの塗膜硬度(鉛筆硬度)です。
いろんな施工業者のHPを比較すると、UVコーティングは4〜6H、ガラスコーティングは6〜8Hとなっていることがほとんどですね。
ちなみに硬度が10H以上で記載している業者はほとんど詐欺業者とみなして良いと思います。(鉛筆硬度の上限は9Hまでのはずですから)
当然同じ耐久年数でも、塗膜硬度が低い(塗膜が柔らかい)フロアコーティングは摩耗によってどんどん塗膜がすり減っていきますので、塗膜の柔らかいUVコーティングのほうが、よく歩行する廊下などで特に艶が低下して見た目が悪くなりやすいのです。
さらにUVコーティングはこってりとした重厚感のある光沢が持ち味のフロアコーティングですので、よく歩く摩耗した箇所と、ダメージの少ないお部屋の周辺部分との光沢の差がより目立ってしまうという欠点があるのです。
最近は艶消しタイプのUVコーティングを取り扱う業者(大手だとエコプロコートさんなど)も出てきましたが、正直なところ、光沢の少ないUVコーティングにはなんのメリットもありません。
なぜなら光沢の少ないフロアコーティングをお求めであれば塗膜硬度の高いガラスコーティングのほうが性能が上となるからです。
低光沢をご希望であれば、艶消しUVコーティングはガラスコーティングの下位互換と考えて頂いてもよいかと思います。しかも多くの施工業者ではUVコーティングのほうが、ガラスコーティングより価格が高いため、あえてUVコーティングを選ぶ理由がないことはもうお分かりですよね。
あと、これは私の今までの施工経験から言わせていただくと、UVコーティングはフローリングの種類によっては塗りムラ、チリの混入がよく目立ちますので、特に濃色フローリングでは注意が必要です。
先日見た愛犬の床さんのUVコーティングの現場もかなりチリが混入していて、かなり高い金額だったそうなのですが、こんなもんなのかとちょっとがっかりしました。(これはプロレベルの目で見るとということなので、一般のお客様はそれほど気にならない方も多くいらっしゃる程度のチリですが)
結局どちらを選べばいいの?
UVコーティングとガラスコーティング、これはどちらのほうが優れているとは一概には言うことができません。
保証年数や価格に違いがないのであれば、光沢感の好みで選べば大丈夫です!
あとは実際に担当者に会って話を聞いてみるというのが一番良いのではないでしょうか?
ちゃんとした施工業者であれば、強引に契約を取ろうとしてくることもありませんので、複数社の相見積もりを取って、価格が競合した業者の担当者から直接説明を受けて納得できる、あるいは安心できるところをお選びください。
20〜30年の長期保証を謳っていても、いざというときは言い訳ばかりでまったくアフターフォローをしてくれない、なんて話はいままで何件もお客様から伺っています。しかもそれは残念なことに老舗のコーティング業者様であることが多いのです。
おそらく会社規模が大きく施工件数が多いので、小さなクレームは放置しても会社の業績にはほとんど影響を及ぼさないからでしょう。
最終的には本当に信頼がおける担当者なのかどうか、これが一番大事なことなのです。
コラム②へ続く